イベント

講演会「SDGsを目指したケミカルものづくり~バイオ・生き物の力を最大限に活用する新技術~」

日時
2021年9月03日(金)10時00分~17時20分
場所
オンライン開催(zoom)
協賛
(予定含む)高分子学会、化学工学会、日本生物工学会、日本化学工業協会、触媒学会、地球環境産業技術研究機構(RITE)、新化学技術推進協会(JACI)、バイオインダストリー協会(JBA)、日本バイオスティミュラント協議会、有機合成化学協会、(後援)日本農芸化学会
趣旨
2030年までにSDGsを達成するには、化学とバイオの融合による新たなイノベーションと社会課題の解決に期待が寄せられている。本講演会では、バイオ・生き物の力を最大限に活用した4つテーマで、ケミカルものづくりについて具体的な取組、今後の展望を幅広く紹介する。
プログラム
  • 講演:基調講演、各講演45分(質疑応答を含む)、次講演への切替5分
  • 10:00-10:05
    趣旨説明
    AGC株式会社 先端基盤研究所 田辺 佳奈
  • 第1部:細胞内でのものづくり (スマートセル関連)
  • 10:10-10:55
    1.「基調講演:化学産業における生物を利用したバイオ化学品生産の取組みと今後の展望」
    三菱ケミカル株式会社 イノベーション推進本部・経営執行職/イノベーション推進本部長 矢部 尚登 氏

    「バイオ戦略2020」の中で「高機能バイオ素材、バイオプラスチック、 バイオ生産システム等」 は3つの大きな戦略領域の1つとして位置付けられている。SDGsを目指す化学産業界の取り組みを紹介するとともに、三菱ケミカルがバイオ化学品生産により目指す姿について具体例を交えて紹介する。
  • 11:00-11:45
    2. 「スマートセル創製技術を駆使した有用芳香族化合物生産菌の開発」
    公益財団法人地球環境産業技術研究機構(RITE) バイオ研究グループ・グループリーダー/主席研究員 乾 将行 氏

    スマートセル創製技術を産業微生物であるコリネ型細菌に適用し、これまで発酵生産が困難だった有用芳香族化合物の生産株構築に関して、各代謝改変指針の積み重ねにより順次生産性が大きく向上した成果について紹介する。
  • 11:45-13:00 休憩(75分)
  • 第2部:生き物に学ぶものづくり (バイオミメティクス関連)
  • 13:00-13:45
    3.「基調講演:人新世におけるバイオミメティクスの新潮流」
    公立千歳科学技術大学 理工学部 応用化学生物学科・特任教授 下村 政嗣 氏

    ナノテクノロジーの世界的な展開と相俟って新しい展開を迎えたバイオミメティクスは、分子レベルの材料設計からロボティクスの分野を超えた、建築、都市設計、に至る“生態系バイオミメティクス”と称すべき幅広い分野に広がっている。
  • 13:50-14:35
    4. 「昆虫の足を模した空気中、水中での接着・剥離技術」
    国立研究開発法人 物質・材料研究機構 構造材料研究拠点 表面・接着科学グループ・グループリーダー 細田 奈麻絵 氏

    持続可能社会に求められる循環型のものづくりでは、リサイクルし易い技術が求 められている。接着と剥離を簡単にできる技術開発のモデルとして昆虫の脚裏に着目している。昆虫の脚の優れた接着剥離機能から技術移転までを紹介する。
  • 第3部:植物を応援するものづくり(アグリカルチャー関連)
  • 14:40-15:25
    5. 「化学・ペプチド制御による植物の環境ストレス適応力強化」
    国立研究開発法人 理化学研究所 環境資源科学研究センター・チームリーダー 関 原明 氏

    地球温暖化などの環境変動による干ばつや塩害の発生は、作物の成長や収量の低下など、世界規模で大きな問題となっている。本講演では、我々が最近発見した、化合物やペプチドを用いた植物への環境ストレス耐性強化技術の研究成果について紹介する。
  • 15:25-15:40 休憩(15分)
  • 15:40-16:25
    6. 「農薬でも肥料でもない「理想の土」へと導く技術」
    花王株式会社 マテリアルサイエンス研究所・研究員 望月 裕美 氏

    将来的な食糧危機に向けて、食糧増産技術開発に取り組んでいる。収量性の低い粘土質土壌に、開発中の低縮合リグニンを添加することで、土壌物理性が改善し、作物収量が向上することを見出した。本講演では、土壌物理性改善メカニズムおよび作物生育・収量性への影響に関して詳細に報告する。
  • 第4部:化石資源に依存しないものづくり(バイオプラスチック関連)
  • 16:30-17:15
    7.「天然物質を用いた環境適応型プラスチックの開発 ~刺激応答型環境分解材料を目指して~」
    北陸先端科学技術大学院大学 先端科学技術研究科・教授 金子 達雄 氏

    イタコン酸などの天然物質の付加価値を与えつつ、環境応答型分解性材料を開発することは持続可能社会において極めて重要である。本講演では、海洋環境においてはじめて分解性へと変わるプラスチックなどを目指した分子設計指針に関して報告する。
  • 17:15-17:20
    閉会挨拶
    積水化学工業株式会社 R&Dセンター 先進技術研究所 中野 良憲
参加費(税込)
開催当日までにお支払いください。お支払いは各種クレジットカード、コンビニ・ ATM (ペイジー)・Paypal がお使いいただけます。詳細は申込サイトにてご確認ください)

参加費(税込)
会員 17,000円
学生会員 2,000円
非会員一般 25,000円
非会員学生 4,000円

協賛団体会員、法人会員企業に所属する方は、会員価格で参加いただけます。法人会員企業一覧は こちら よりご確認ください。

会場
オンライン(zoom)での開催です。現地開催はありません。
定員
500名(zoomウェビナーでの上限)
申込締切
9月2日 10:00
申込方法
下記申込サイトからお申込みください。
https://peatix.com/event/1938833ご参加にあたっては、「参加者ポリシー」への同意をお願いします。
※視聴方法、視聴用用URL、配布資料は、チケット申し込み後にPeatixから届くメールでご確認ください。
申込・問合先
〒101-8307 東京都千代田区神田駿河台1-5
公益社団法人日本化学会関東支部
E-mail : chemistry.or.jp