支部長メッセージ

支部長メッセージ

支部長からのメッセージ(令和4年/2022年度)

令和4年度日本化学会関東支部長
大塚 英幸
(東京工業大学物質理工学院)

令和4年度の日本化学会関東支部長を務めております東京工業大学の大塚英幸です。本来、支部長メッセージは着任後すぐに掲載すべきところですが、ここ数年、任期終了間近の時期に活動報告として掲載する形式が慣例化していますので、私の任期も残すところあと1ヶ月余りとなったこのタイミングで1年を振り返りたいと思います。

日本化学会関東支部は1都8県(茨城・神奈川・群馬・埼玉・千葉・東京・栃木・新潟・山梨)をカバーしており、約2万名の日本化学会会員のうち、約1万名が関東支部に所属しています。研究、教育、産業のいずれも非常に活発な関東地方の巨大支部を運営するため、幹事の数は50名を超えています。年間4回の定例幹事会を実施しましたが、今年度も全員が集まる対面での幹事会は一度も開催できませんでした。一方で、オンライン中心の幹事会は悪いことばかりでもなく、特に遠方の幹事の皆様に過度の時間的負担をかけないため、コロナ前と比較すると幹事会への出席率は大幅に向上しました。

以下、活動の一部をご紹介いたします。春には「化学系学生のための企業合同説明会」を開催し、化学系の大学生・大学院生と化学系企業との出会いの場を提供しました。8月には次世代の育成・啓発活動として、小・中学生を対象とした「少年少女のためのバーチャル工場見学会」を開催しました。9月には大学・企業の研究者・技術者に向けた企画として「関東支部講演会」を2回オンライン開催し、最先端化学に関連する情報提供を行い、いずれも好評を博しました。

関東支部では地区活動が活発に行われており、1都8県の各地区を担当する幹事の皆様を中心として、化学教育の充実、各種交流会による連携強化を地区ごとで行いました。具体的には、「化学クラブ研究発表会」、「化学教育懇談会」、「化学実験体験会」、「化学への招待(一日体験化学教室・講演会)」などを数多く実施しました。研究関連においても、研究交流会などを通じて、産官学の情報交換・連携が進みました。

こうした支部独自の活動以外にも、日本化学会の顕彰事業や化学グランプリなどで、日本化学会の活動を支援しました。

いずれもコロナ禍での開催となり、残念ながら地区行事の一部は開催見送りなったものもありましたが、ほとんどのイベントは世話人の皆様のご尽力により実施に至りました。関係の皆様には、この場をお借りして心より御礼申し上げます。最後になりましたが、これからも日本化学会関東支部の活動に、ご支援とご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

令和5年(2023年)1月23日


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