過去の支部長メッセージ

過去の支部長メッセージ

令和5年/2023年度

令和5年度日本化学会関東支部長
跡部 真人
(横浜国立大学大学院工学研究院)

令和5年度に日本化学会関東支部長を務めさせていただきました横浜国立大学の跡部真人です。任期終了後にこのメッセージを書いておりますので、支部長任期中の一年間の活動を振り返りながら、皆様への感謝の意をお伝えしたいと思います。

関東支部は、1都8県に広がる約1万名の会員を擁し、日本化学会において最大規模を誇る支部です。コロナ禍の影響が残る中、この一年間、支部幹事及び会員の皆様のご尽力、ご支援のおかげで、多岐にわたる活動を進めることができました。

徐々にではありますが対面による講演会や発表会も開催でき、コロナ禍以前の活動を取り戻してまいりました。カーボンニュートラルやAIをテーマにした講演会は好評を博し、盛会となりました。また、次世代を担う若者たちに向けた「少年少女のための工場見学会」や「化学教室」も無事に対面開催することができ、未来の化学者育成に寄与できたことを嬉しく思っております。「化学系学生のための企業合同説明会」では、オンライン形式ながらも多くの企業と学生が交流し、充実した内容となりました。

これらの活動を通じて、化学が果たすべき社会的責任を再確認し、支部としての役割を果たすことができたのではないかと感じております。

この一年間、これらの活動を無事に進めることができたのは、ひとえに幹事の皆様、そして会員の皆様のご協力とご支援のおかげです。心から感謝申し上げます。今後とも、関東支部がさらに発展していくことを願っております。 最後に、これからも日本化学会関東支部の活動に、変わらぬご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

令和6年8月20日

令和4年/2022年度

令和4年度日本化学会関東支部長
大塚 英幸
(東京工業大学物質理工学院)

令和4年度の日本化学会関東支部長を務めております東京工業大学の大塚英幸です。本来、支部長メッセージは着任後すぐに掲載すべきところですが、ここ数年、任期終了間近の時期に活動報告として掲載する形式が慣例化していますので、私の任期も残すところあと1ヶ月余りとなったこのタイミングで1年を振り返りたいと思います。

日本化学会関東支部は1都8県(茨城・神奈川・群馬・埼玉・千葉・東京・栃木・新潟・山梨)をカバーしており、約2万名の日本化学会会員のうち、約1万名が関東支部に所属しています。研究、教育、産業のいずれも非常に活発な関東地方の巨大支部を運営するため、幹事の数は50名を超えています。年間4回の定例幹事会を実施しましたが、今年度も全員が集まる対面での幹事会は一度も開催できませんでした。一方で、オンライン中心の幹事会は悪いことばかりでもなく、特に遠方の幹事の皆様に過度の時間的負担をかけないため、コロナ前と比較すると幹事会への出席率は大幅に向上しました。

以下、活動の一部をご紹介いたします。春には「化学系学生のための企業合同説明会」を開催し、化学系の大学生・大学院生と化学系企業との出会いの場を提供しました。8月には次世代の育成・啓発活動として、小・中学生を対象とした「少年少女のためのバーチャル工場見学会」を開催しました。9月には大学・企業の研究者・技術者に向けた企画として「関東支部講演会」を2回オンライン開催し、最先端化学に関連する情報提供を行い、いずれも好評を博しました。

関東支部では地区活動が活発に行われており、1都8県の各地区を担当する幹事の皆様を中心として、化学教育の充実、各種交流会による連携強化を地区ごとで行いました。具体的には、「化学クラブ研究発表会」、「化学教育懇談会」、「化学実験体験会」、「化学への招待(一日体験化学教室・講演会)」などを数多く実施しました。研究関連においても、研究交流会などを通じて、産官学の情報交換・連携が進みました。

こうした支部独自の活動以外にも、日本化学会の顕彰事業や化学グランプリなどで、日本化学会の活動を支援しました。

いずれもコロナ禍での開催となり、残念ながら地区行事の一部は開催見送りなったものもありましたが、ほとんどのイベントは世話人の皆様のご尽力により実施に至りました。関係の皆様には、この場をお借りして心より御礼申し上げます。最後になりましたが、これからも日本化学会関東支部の活動に、ご支援とご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

2023年1月23日

令和3年/2021年度

令和3年度日本化学会関東支部長
鈴木 隆之
(東京電機大学工学部)

令和3年度の日本化学会関東支部長を務めさせていただいております東京電機大学の鈴木隆之です。ここ数年の支部長メッセージは、任期をほぼ終える時期での回顧録になっているようです。本文を執筆している時点で、私の任期も残すところあと1ヶ月余りですので、次の1年の前進を願って振り返ってみたいと思います。

2020年に改修竣工した化学会館で幹事会の最終回(1月20日開催)をと願っておりましたが、正月明けからオミクロン株の新規感染者数が急増し、結局、全4回の幹事会がオンライン開催となってしまいました。このような状況は昨年度から続いており、各地区活動と支部化学教育協議会の教育普及活動に影響を与えてきましたが、幹事の方々には昨年度の教訓を活かしていただき、活動は上向きになりました。いずれも、そのときそのときの新規感染者数を睨みながら対面かリモートかの選択作業でした。諸地区および諸委員会の報告から、可能な限り対面で実施したいと願う姿が脳裏に浮かびます。

いくつかピックアップします。群馬地区では、5つの行事が実施され、うち2つは対面でした。特筆すべきは、デルタ株が猛威をふるっていた夏の時期に高校生のための「1日体験化学教室」を対面で実施しています。茨城地区では、2つの実施行事のうち、「高専おもしろ科学セミナー」がこれも夏にも関わらず、小学生に対面で行われています。新潟地区では、大学や高専、工業高等学校のそれぞれの独自色を活かして全14に及ぶ行事を実施されており、工業高等学校での行事での対面の多さに驚かされました。山梨地区でも対面とリモートのハイブリッドで講演会が実施されました。首都圏の地区(東京、神奈川、埼玉、千葉)では、埼玉地区での対面、リモート、さらにそれらハイブリッドを状況に応じて切り替えながら多数こなしているのが目を引き、実施のノウハウを蓄積されている様子が伺われます。概して、首都圏は感染者数が多いため、なかなか実施に踏み切れない場面が多かったようですが、そのような状況下でも中高生に対する「1日体験化学教室」は優先的に行ってくれていたようです。

一方、支部化学教育協議会の活動では、休止されていた国立科学博物館との共済事業の「実験教室」を再開する準備が進められ、講演会や化学クラブはオンラインで歩みを止めずにいます。事業企画委員会は、SDGsとカーボンニュートラルを取り上げた2つの講演会をリモートで、夏休みの「少年少女のための見学会」をバーチャル空間で子供たちを楽しまる手法で実施されました。

以上、長くなってしまいましたが、幹事の皆様の努力をここに残しておきたいという気持ちと思って、どうかご容赦ください。コロナウィルスの影響が続きますが、この1年間の活動実績から支部活動の盛り返しの機運を感じられました。引き続き日本化学会関東支部に、ご支援とご協力、そしてご指導を賜りますようお願い申し上げます。

2022年1月21日

令和2年/2020年度

令和2年度日本化学会関東支部長
金井 求
(東京大学大学院薬学系研究科)

令和2年度の日本化学会関東支部長を務めております東京大学の金井です。このメッセージを書いているのは2021年2月で、すでに支部長としての私の任期もほぼ終りに近づいておりますが、本年度は新型コロナウイルスの感染拡大のために特殊な年度であったことから、記録の意味も兼ねて活動の報告をさせていただきたいと存じ上げます。

本年度は4回の幹事会を執り行いましたが、4月の第1回はメール審議、その他の3回(7,10,1月)はすべてオンラインで行いました。化学の様々な分野で活躍されている幹事の先生方と一度も対面でお話しできなかったことは、とても残念でした。各地区の活動や支部化学教育協議会の教育普及活動なども、大きな影響を受けました。一方でそのような厳しい状況の中でも、いくつかの活動はオンラインを有効に使って、例年通りの質を保ちながら実施することができました。例えば、事業企画委員会の企画である講演会は9月に2回、「持続可能な社会に向けた化学技術~ものづくり・エネルギー資源における超スマート社会の実現を目指して~」および「インフォマティクス技術の導入から産業応用まで~高分子・機能性材料・バイオ・半導体~」というタイトルで執り行い、例年通りの盛況でした。10月には日本化学会の小林善光 会長の支部訪問・支部役員、代表正会員との意見交換会を行い、大きなビジョンを持って化学界を盛り上げて行く重要性について意見交換を行いました。10月の「東大で過ごす化学な週末」には小中高校生と保護者の方々からオンラインの契約限界の500名の応募があり、東大を代表する先生方の講演と質疑応答や学生との座談会を行いました。12月には本年度の地区交流会では唯一となる、群馬地区研究交流発表会が開催され、熱心な議論が行われました。また、2021年3月初めには、「化学系学生のための企業合同説明会」がオンラインで、ほぼ例年の規模を保った形で行われる予定です。

以上はすべてオンラインでの実施でしたが、このように困難な状況の中でも例年の半数程度の企画を行うことができたことは、ひとえにご担当の先生方や事務の方々のご努力の賜物であり、ここに心から感謝申し上げます。それとともにこの一年は、皆様の化学に対する情熱や愛情を改めて認識する良い機会であったと感じており、関東支部や私個人にとりましても大きな財産と自信になりました。今後のアフターコロナではオンラインと対面それぞれの利点を活かしながら、支部の活動がますます発展して行くことを祈念しております。引き続き日本化学会関東支部に、ご支援、ご協力、ご指導を賜りますようお願い申し上げます。

令和元年/2019年度

令和元年度日本化学会関東支部長
小倉 賢
(東京大学生産技術研究所)

平成最後の年から令和最初の年への繋ぎ役

皆様こんにちは。日本化学会の活動では大変お世話になっております。令和元年度の支部長を仰せつかった小倉と申します。平成から令和への繋ぎの年にこの役を拝命したことを大変光栄に感じております。
と言いますのも,以下3つの”繋ぎ役”に徹するのが我々日本化学会関東支部の役割であると心得ているからです。

(1)関東地区を繋ぐ
関東支部は,おそらく多くの方々の認識と違わず,日本最多の会員数を誇る地域です。約25,000名の個人正会員,法人会員に対して,約半分の12,000名程度の方々が関東支部会員となります。
ここでいう「関東地区」ですが,茨城・栃木・群馬・埼玉・千葉・東京・神奈川の,所謂一都六県の関東地方に加え,山梨,新潟の皆様も合わせた1都8県が我々「関東支部」となっていることが特徴です。
関東支部の重要な事業として,各地区での活動があります。各地区にある国公立大学からの支部役員を先導役に,特に中高生,産学連携のための化学普及事業に力を入れています。

(2)産学官を繋ぐ
この大きな所帯を率いているのが,関東支部役員です。令和元年度は60名から構成され,企業17名,国立研究所5名,大学・高専38名の,所謂産官学からの代表で成り立っているのが特徴です。女性も7名が我々の仲間として活動しています。
関東支部の大切な事業として,「講演会」を開催しています。この企画には担当チームが割当てられ,産官学の役員が立案し運営を行っています。講演の立案段階から「産」の力を発揮すると,俯瞰性が高く,とても集客力の高い講演会が開催できる実績もあって,企業からの役員を幹事として主導・企画することを特徴としています。実際に基調講演の講師を招待する場合には,「官」役員の力も欠かせません。

(3)高校と大学を繋ぐ
昨今の教育界で注目されている「高大接続」に関して,とても重要視した活動を企画するように心がけています。この高大接続は,一般的には入試制度改革を指す場合が多いようですが,我々の意識は少し別なところにあります。
高校までの時期に科学クラブなどの所属し,目を輝かせて実験成果の発表をする高校生は少なくないことを,「化学クラブ研究発表会」などの事業を通じて感じています(平成最後の大会には47校550名の高校生が参加)。この生徒たちが大学生になった時に,化学から離れていってしまうことが少なからず起こっています。化学の魅力を発揮し,化学に携わる人口を,増やさなくてもいいので減らすことなく,優秀な学生たちを育ててゆくことを意識しています。また,揺れる就職活動の状況に対しても,化学会のような大きな代表学会がマイルストーンとして機能する「化学会主催企業合同説明会」を開催し,一定のニーズシーズマッチング効果を見いだせています。
さらには,「少年少女のための工場見学会」をここ数年企画し,将来化学者を目指す小中学生とその親御さん達に,関東支部協力企業の工場見学を通じて,化学の裾野を広げる活動と夏休みの自由研究への協力も惜しみません。

以上,やや手前味噌感たっぷりで,関東支部主催活動を紹介して参りました。このWebサイトも,市川淳士・前関東支部長の肝いりでリニューアルされました。この広報サイトを通じて,これからも充実したケミストリー・ライフをお届けしたいと願っています。引き続き,ご支援,ご協力,ご指導を賜りますようお願い申し上げます。

令和元年11月21日

平成30年/2018年度

平成30年度日本化学会関東支部長
市川 淳士
(筑波大学数理物質系)

平成30年度の日本化学会関東支部長を務めております筑波大学の市川です。本支部は、日本化学会7支部の中で会員の半数近くを擁する最大の支部であり、1931年の発足時より日本化学会の活動を支えています。同時にその活動・行事では、支部所属会員の方々へはもとより、広く社会にも貢献する責務があります。これらを果たすため、支部長・副支部長を含む60名の幹事を中心に、支部あるいは関東支部を構成する9地区(東京、神奈川、千葉、茨城、埼玉、群馬、栃木、山梨、新潟)が様々な行事を企画し、活動しています。

本支部の活動は、役割から三つに分けることができます。第一は、支部独自の行事です。大学・企業の研究者・技術者に向けた企画として「関東支部講演会」を夏に2回開催し、最先端あるいは未来志向の化学や関連技術についての情報を提供して、会員への普及を図っています。春には、化学系の大学生と大学院生の就職活動を支援するため「企業合同説明会」を開催し、全国からの学生延べ3000名と化学系企業50社に効率的な出会いの場を提供しています。化学という専門分野に特化した催しで、毎年密度の濃い説明会として学生・企業双方よりご満足いただいています。また同時に開催していた「女子学生のためのセミナー・座談会」も好評を博し、次年度から本部企画として開催予定です。さらに次の世代の育成・啓蒙活動として、化学に親しみや興味を持ってもらう「少年少女のための工場見学会」も開催しています。第二は、各地区(9地区)への支援です。地区ごとの活動が中心である小・中学校、高校の化学教育を支援する組織として、また教育会員と化学会の繋がりを強化する仲立ちとして、支部が重要な役割を担っています。具体的には、小中学生、高校生、大学生、一般の方の各世代に向けて「化学クラブ研究発表会」、「化学実験講座」、「化学への招待(一日体験化学教室・講演会)」を開催しています。研究面では、産官学の情報交換・連携を目指して、地区ごとに交流会などが企画されており、支部が後押ししています。第三の役割は、日本化学会への活動支援です。日本化学会の表彰、「化学グランプリ」などで本部事業に貢献しています。

関東支部では、時代や状況の変化にも柔軟に対応し、改革を続けています。本年度は、地域に根ざした活動のさらなる活性化を目指し、各地区への合理的な予算配分を実現しました。またこの度、タイムリーな情報発信のために運営するホームページを一新し、スマートフォンにも対応いたしました。ご活用ください。今後とも会員の皆様へのサービス向上に努めますので、ご支援ご鞭撻のほどお願いいたします。

平成29年/2017年度

平成29年度日本化学会関東支部長
小柳津 研一
(早稲田大学理工学術院先進理工学研究科)

平成28年/2016年度

平成28年度日本化学会関東支部長
高田 十志和
(東京工業大学物質理工学院)

平成28年度の日本化学会関東支部長を務めています高田です。ご承知のように関東支部は、日本化学会を構成する7つの支部の1つですが、会員数が最も多くおよそ半数の会員を擁し、その活動、行事を通して支部所属会員の方々だけでなく、広く社会に貢献することが求められています。今年度も支部長、副支部長(3名)を含む55名の幹事を中心として、支部が主体的に行う講演会等の行事や関東支部を構成する9つの地区が行う一日体験化学教室等様々な行事を企画しています。

大学・企業の研究者・技術者、大学生、大学院生向けの企画として、9月に実施する2つの講演会があります。「熱マネージメントに関わる化学技術」と「構造材料開発による自動車、航空機、鉄道の省エネ」の2つの非常に魅力的な内容のテーマの講演会です。どうぞご参加ください。尚、支部独自の研究発表会(関東支部大会)は今年度も行わず、CSJ化学フェスタに協力することにいたしますので、ご了承ください。

化学系の大学生と大学院生の就職活動を支援する「企業合同説明会」を、今年も3月8日、9日の2日間に渡って開催しました。全国から集まった延べ3200名の学生が50社近い化学系企業の講演や説明に熱心に耳を傾けました。化学という専門分野に特化した説明会はほとんどなく、毎年密度の濃い説明会として学生からも企業からも要望の強い会です。また同時に開催した「女子学生のためのセミナー・座談会」では、現在活躍中の女性社員から生の声を聞くことができるため、今年もたいへん好評でした。本年度も明年3月に企画しています。ご期待ください。

また、小中学生、高校生、大学生、一般の方のために、「化学クラブ研究発表会」、「化学実験講座」、「化学への招待」、さらには「少年少女の工場見学会」など、化学に親しみや興味を持ってもらう啓蒙的な行事も開催します。

こうした私どもの活動に対する会員の皆様からのご意見、ご希望に加えて、公益社団法人としての日本化学会の公益性なども踏まえて、行事の見直しや新企画の開拓などを行って参ります。今後ともご支援、ご協力のほどお願いいたします。

平成27年/2015年度

平成27年度日本化学会関東支部長
久新 荘一郎
(群馬大学大学院理工学府)

平成27年度の日本化学会関東支部長を務める群馬大学の久新です。関東支部は日本化学会にある七つの支部の一つですが、会員数が非常に多く、多数の活動を行っているなど、重要な役割を担っています。今年度も55名の幹事を中心として以下の活動を行う予定です。

大学・企業の研究者、大学生・大学院生向きの企画として2回の講演会の準備を進めています。今年度は「次世代エネルギー材料開発の現状と課題」と「福島廃炉、環境回復に関する化学研究開発の最前線およびその展開」のテーマを設定しています。また、関東支部大会については今年も開催を見送り、10月に開催されるCSJ化学フェスタに協力することにしています。ご了承をお願いします。

関東支部を構成する東京、神奈川、千葉、茨城、埼玉、群馬、栃木、山梨、新潟の各地区では、一日体験化学教室、学校訪問講義実験など様々な催しを開催します。

大学生・大学院生の就職を支援する「企業合同説明会」はこれまで12月に開催していましたが、就職活動解禁が3月になったのを受け、今年から3月初めに開催することになりました。2日間で延べ約3000人の学生が全国から参加し、40社の化学系企業の説明に耳を傾けました。この説明会の中で開催した「女子学生のためのセミナー・座談会」も好評でした。この催しをさらに発展させていきます。

小中学生、高校生、大学生、一般向きの企画としては、「化学クラブ研究発表会」、「化学実験講座」、「化学への招待」、ノーベル賞クラスの研究者による「少年少女のための講演会」を開催します。これらの企画を通して、化学に興味をもつ次の世代の育成に貢献します。

以上の活動については、会員の皆様からのご意見、社会に対する貢献などを踏まえて随時、改善や見直しを行っています。また必要に応じて新規の活動を企画し、実施しています。今年度も各種の催しの広報活動の改善、CSJ化学フェスタにおける関東支部企画の立ち上げなどの検討を進めています。皆様のご協力とご意見をお願いいたします。

平成27年4月20日

平成26年/2014年度

平成26年度日本化学会関東支部長
秋山 隆彦
(学習院大学理学部)

平成26年度の関東支部長を務める学習院大学の秋山です。本支部は日本化学会の7つの支部の中でも最も会員数が多く、重要な役割を果たしており、1931年に発足以来80年余りにわたり活発な活動を行ってきました。本年度も、50人の幹事を中心にして、充実した支部活動を目指して行きたいと考えています。本支部は、大きく分けて以下の四つの活動を行っています。

(1) 地区の化学教育の支援:地域に密着した啓蒙活動として、東京、神奈川、千葉、茨城、群馬、栃木、山梨、新潟の1都8県各地区の小、中、高校の化学教育の支援活動を行うと共に、化学クラブ研究発表会を東京で毎年開催しています。

(2) 研究活動の支援:関東支部講演会・特別講演会を年数回企画し、最先端の研究・技術の会員への普及を図っています。

(3) 学生への就職支援:化学系学生・大学院生の就職希望者に向けた企業合同説明会を開催し、大変多くの学生の方々に参加していただき、大変好評を博しています。関東支部主催ですが、関東在住でなくても参加できます。

(4) 化学会活動の支援:本年10月に第4回CSJ化学フェスタ2014を東京で開催する事が決まっており、支部としても、組織委員会、全国各支部と協力して、準備を進めています。

なお、関東支部大会については、都内で化学フェスタが開催されるため、本年も開催を見合わせる予定です。

皆様のご意見をうかがいながら、実りある支部活動を目指して行きたいと考えております。支部の web site は新しく、見やすいものに更新しました。是非ご覧いただき、忌憚のないご意見をお寄せください。皆様のご支援・ご協力をお願いいたします。

平成26年3月17日

平成25年/2013年度

平成25年度日本化学会関東支部長
小坂田 耕太郎
(東京工業大学 資源化学研究所)

平成25年度の関東支部長を務める東京工業大学の小坂田です。本支部は1931年の発足時より活動を続けてきました。会員数が多く、教育、研究、産業のいずれもが活発である関東地方の支部として、かけられる期待と果たすべき責任には大きいものがあります。50名の幹事を中心として、本年度も支部の充実と一層の活性化を目指します。

本支部の役割という観点から、現在の活動内容を三つに分けることができます。第一は、幹事を中心とする各地区(一都八県)と連絡を密にし、これを支援することです。地区ごとの活動が中心である小、中、高校の化学教育を支援する組織として、また教育会員と化学会の教育活動とのつながりを強化する仲立ちとして、支部の存在はぜひ必要です。研究普及の面では、産官学の情報交換、連携を目指して、地区ごとに行事が企画されており、これを支部が積極的に支援しています。第二に、支部独自の事業を主導しています。年間数回企画している関東支部講演会では、最先端あるいは未来志向の化学や関連技術の会員への普及を図っています。例年企業合同説明会を行ってきましたが、昨年度はやり方を一新し、学生会員、法人会員双方の立場にたっての行事としての位置づけを明確にしました。第三の、そして最も重要な支部の役割は、化学会活動を積極的に支援することです。例えば、過去2回の「日本化学会秋季事業CSJ化学フェスタ」では、組織委員会、全国各支部と協力しつつ関東支部が大きな貢献を果たしてきました。第三回は本年10月に東京での開催が予定されており、これにむけての支部の準備も始まっています。

昨年度開催を見合わせた支部大会について、また組織の整備について、など支部について議論すべきことも多く、広くご意見をうかがいたいと考えています。「若いひとのため」、
「これからの」などは、今の日本のあらゆる議論の主題となるキーワードです。本支部も時代に合わせ、また時代を先取りする形で、新しい風を感じ、これに乗りたいものです。

ご意見をうかがいながら、よりよい支部活動をめざしたいと考えています。どうぞ、支部のウエブをご覧ください。お気づきのことがあれば、何なりとおよせいただければ幸いです。

平成25年3月9日

平成24年/2012年度

平成24年度日本化学会関東支部長
西原 寛
(東京大学大学院理学系研究科)

平成24年度の日本化学会関東支部長を務める東京大学の西原です。本支部は日本化学会7支部の中で最も会員数が多く、1931年に発足してから80年余にわたって日本化学会の活動に多大に寄与してきました。日本化学会は本部が東京にあり、その活動が首都圏で行われることが多いため、関東支部の活動との区別が会員の皆様からは見えにくいところがあります。しかし本支部では、1都8県(東京、神奈川、千葉、茨城、埼玉、群馬、栃木、山梨、新潟)でそれぞれの地区の幹事のもと、地域の小、中、高、大学、一般の方および企業に密着した化学の研究・教育の普及・啓蒙活動を行ってきました。日本化学会が公益社団法人に移行して2年目の本年度は、より地域に根差した活動の充実と各地区間の連携が重要になります。この点を踏まえ、新しい日本化学会の組織や運営に適合するように、これまでの関東支部の編成や活動を精査して整理します。特に化学教育普及活動については、よりアクティブでフットワークの良い支部になるよう努めます。

本支部では、日本化学会秋季大会が中止になってから支部大会の開催をスタートし、昨年度は第5回関東支部大会を開催しました。しかし今年度は、関東支部大会の開催を中断いたします。その理由は、昨年度に本部で秋季大会と位置付ける「CSJ化学フェスタ」がスタートし、本年度は10月14-17日に東京工業大学大岡山キャンパスで開催されるからです。この関東で開催される大きなイベントに本支部が密な協力体制をとり、多くの参加者が集い会員の交流が深まるよう努めたいと思います。

東日本大震災から一年以上が経過した今も、自然災害だけでなく福島第一原発の事故の後遺症が日本中に多くの痛みを残しています。地域に密着した関東支部の活動を通して、科学への信頼を取り戻すだけでなく、次世代を担う若者を積極的に育てましょう。皆様のご支援とご協力を切にお願いいたします。

平成25年3月9日