イベント

講演会「カーボンニュートラル社会実現に向けた化学技術の最新動向」

日時
2021年9月10日(金)9時30分~17時05分
場所
オンライン開催(zoom)
協賛
(予定含む)触媒学会、石油学会、化学工学会、高分子学会 、日本生物工学会 、日本化学工業協会、日本エネルギー学会、有機合成化学協会 、新化学技術推進協会(JACI)、(後援)日本農芸化学会
趣旨
2020年、国際的な地球温暖化対策の枠組み「パリ協定」は実施段階を迎え、我が国においても、2050年までに温室効果ガスの排出を「実質ゼロ」とする方針が菅総理大臣の所信表明演説にて示されたこともあり、カーボンニュートラル社会実現に向けた技術イノベーションの動きがより加速されると予想される。本講演会では、特にカーボンリサイクル(CO2を資源と捉え、これを分離・回収し、多様な炭素化合物として再利用)に係る技術の最新研究、具体的な取り組み、今後の展望を紹介する。
プログラム
  • 講演:基調講演、各講演45分(質疑応答を含まない)、質疑応答+次講演への切替5分
  • 09:30-09:35
    趣旨説明
  • 09:40-10:25
    1.「基調講演:カーボンリサイクルの取り組み状況と今後の方向性について」
    経済産業省 資源エネルギー庁 カーボンリサイクル室 富永 和也 氏

    エネルギー情勢の変化や地球温暖化に対する意識の高まりといったモメンタムの中、経済と環境の好循環の実現に向けて注目が集まるカーボンリサイクルについて、国内外の最新動向を踏まえつつ、技術開発・実用化に向けた取組について説明する。
  • 10:25-11:10
    2. 「IHIにおけるCO2の燃料および化学原料化技術の開発」
    株式会社IHI 技術開発本部 技術基盤センター 物理・化学G 上席研究員 鎌田 博之 氏

    カーボンニュートラル社会の実現に向けてIHIが取り組むカーボンリサイクル技術として、触媒を使ったCO2のメタネーションによる燃料化及び化学原料である低級オレフィン化技術について、開発状況、実装に向けた課題、展望について紹介する。
  • 11:10-11:55
    3.「CO2水素化によるメタノール合成に特化した銅触媒の開発」
    茨城大学 大学院理工学研究科(工学野)物質科学工学領域 助教 多田 昌平 氏

    CO2水素化反応によるメタノール製造は再生可能エネルギー(水電解の水素)の化学エネルギー化とCO2の基幹化学品への再資源化に寄与する重要な技術である。本講演では、私が行ってきたメタノール合成用銅触媒の開発研究を、触媒化学・材料化学・表面化学の観点から概説する。
  • 11:55-13:00 休憩(65分)
  • 13:00-13:45
    4. 「バイオプロセスを活用したCO2資源化技術」
    広島大学 大学院統合生命科学研究科 教授 中島田 豊 氏

    バイオプロセスを活用することでCO2を資源化することができる。本講演では、主にH2およびCOをエネルギー源とするCO2の燃料、バルクケミカル、そして高付加価値物質など様々な有用物質への変換プロセスを紹介する。
  • 13:45-14:30
    5. 「新しいC1化学反応の創成:二酸化炭素からパラキシレンの直接合成」
    富山大学 工学部環境応用化学科/学術研究部工学系 椿 範立 氏

    CO2から付加価値の高い化学品の合成を目指し、精密に制御されたカプセル触媒を調製することで、PET樹脂の主原料であるパラキシレンをCO2と水素から世界で初めて一段で合成することに成功した。本講演では、企業五社と共に実用化へ向けたスケールアップの取り組みについても紹介する。
  • 14:30-15:15
    6. 「カネカ生分解性ポリマーGreen planet(PHBH)の開発」
    株式会社カネカ Green Planet推進部
    Green Planet Global Planning & Marketingグループ 企画チームリーダー 福田 竜司 氏

    カネカ生分解性ポリマーGreen Planet (PHBH)は植物油を原料として微生物が産生する100%バイオマス由来のポリマーであり、土中、海水中、嫌気環境などの様々な環境下で生分解性を示す。本講演では、PHBHの特徴や開発状況について紹介する。
  • 15:15-15:30 休憩(15分)
  • 15:30-16:15
    7.「微細藻類由来バイオジェット燃料の現状と今後」
    株式会社ちとせ研究所 執行役員 藻類活用本部 本部長 星野 孝仁 氏

    CO2排出削減やSDGs等の話から、「微細藻類由来のバイオジェット燃料」がこれまで以上に大きな注目を集めている。そうした背景を踏まえ、「微細藻類」や「微細藻類由来のバイオジェット燃料」の現状評価、将来性、課題等に関する概要を紹介する。
  • 16:15-17:00
    8.「カーボンネガティブを実現できる環境配慮型コンクリート『CO2-SUICOM』」
    鹿島建設株式会社 技術研究所 土木材料グループ 主任研究員 関 健吾 氏

    木が呼吸をするようにCO2を”吸い込み”、カーボンネガティブを実現できる環境配慮型コンクリート「CO2-SUICOM」の製造方法やコンクリートの品質、カーボンネガティブのメカニズム等について紹介する。
参加費(税込)
開催当日までにお支払いください。お支払いは各種クレジットカード、コンビニ・ ATM (ペイジー)・Paypal がお使いいただけます。詳細は申込サイトにてご確認ください)

参加費(税込)
会員 17,000円
学生会員 2,000円
非会員一般 25,000円
非会員学生 4,000円

協賛団体会員、法人会員企業に所属する方は、会員価格で参加いただけます。法人会員企業一覧は こちら よりご確認ください。

会場
オンライン(zoom)での開催です。現地開催はありません。
定員
500名(zoomウェビナーでの上限)
申込締切
9月9日 10:00
申込方法
下記申込サイトからお申込みください。
https://peatix.com/event/1938816ご参加にあたっては、「参加者ポリシー」への同意をお願いします。
※視聴方法、視聴用用URL、配布資料は、チケット申し込み後にPeatixから届くメールでご確認ください。
申込・問合先
〒101-8307 東京都千代田区神田駿河台1-5
公益社団法人日本化学会関東支部
E-mail : chemistry.or.jp