講演会「カーボンニュートラルに向けた炭素戦略最前線」
- 日時
- 2023年09月01 日(金)10:00~16:55
- 場所
- 化学会館5階会議室(東京都千代田区神田駿河台1-5)
- 協賛
- (予定含む)高分子学会、化学工学会、触媒学会、石油学会、日本エネルギー学会、日本材料学会、日本化学工業協会、新化学技術推進協会
- 趣旨
- 2050年までのカーボンニュートラルの達成には再生可能エネルギーの普及拡大をはじめとして、多くの技術移行を必要と考えられております。2050年段階でもなお数億トンの二酸化炭素排出が見込まれる中、二酸化炭素の貯留技術や燃料としての循環利用、さらには炭素資源の積極活用といった「炭素戦略」は我が国のカーボンニュートラルの取り得る選択肢を拡げるとともに、技術イノベーションによる新たな産業形成も期待できます。本講演では、「炭素戦略」について、公的機関の戦略、二酸化炭素貯留や燃料循環技術をはじめとした技術イノベーションについて1日で把握できるよう企画しました。多数の皆様のご参加をお待ちしております。
- プログラム
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- 10:00-10:10
開会挨拶 (株式会社日立製作所 吉本 尚起) - 10:10-11:10 基調講演
『CCSを取り巻く状況と今後の戦略』
独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構
エネルギー事業本部 CCS・水素事業部 部長
三好 啓介 氏
2050年カーボンニュートラルを達成するために必須となるCCSは、国内外でその重要性が高まっており、多くの事業が検討段階・実施段階にある。本講演では、CCSをめぐる動向とCCS長期ロードマップをはじめとする今後の戦略についてご紹介する。 - 11:10-12:10 講演1
『DACの開発状況と冷熱を用いたDAC省エネルギー化に関する研究開発』
名古屋大学未来社会創造機構脱炭素社会創造センター 教授
則永 行庸 氏
CO2除去技術としてDirect Air Capture, DACが注目されている。国際エネルギー機関のNET ZEROシナリオによれば、2050年カーボンニュートラルのためには、DACによるCO2回収は約10億トンとされる。講演では、DACの開発状況、演者らが取り組む未利用冷熱を用いた新しいDACを紹介する。 - 12:10-13:40 休憩
- 13:40-14:40 講演2
『カーボンニュートラルを実現するメタネーション技術』
日立造船株式会社 脱炭素化事業本部 脱炭素化システムビジネスユニット
PtG技術部 PtG開発グループ長
泉屋 宏一 氏
再生可能エネルギーからグリーン水素を製造する水電解技術、およびグリーン水素とCO2を反応させて既存インフラに適用可能なe-メタン燃料に変換するメタネーション技術について、技術開発および実証の取組みを紹介する。 - 14:40-15:40 講演3
『太陽光を利用したCO2還元触媒』
東京理科⼤学創域理⼯学部先端化学科 教授
寺島 千晶 氏
大気中のCO2を削減すると同時に、有用物質に変換する技術に注目が集まっている。経済合理性を考えると、太陽光のような自然エネルギーを利用することが必要不可欠である。本講演では、太陽熱触媒を取り上げ、最新の研究成果について報告する。 - 15:40-15:50 休憩
- 15:50-16:50 講演4
『海洋を利用した二酸化炭素の吸収・除去技術』
ジャパンブルーエコノミー技術研究組合 理事長
桑江 朝比呂 氏
本講演では、水質浄化、食料供給、観光、といった恵みに加えて CO2の吸収・除去という新たな恵みをもたらす浅海域あるいは貯留された炭素(ブルーカーボン)が、どのようにカーボンニュートラルの一助となるのかについて述べる。 - 16:50~16:55
閉会挨拶 (東京都立大学大学院理学研究科 荻原 陽平)
- 10:00-10:10
- 参加費(税込)
- 開催当日までにお支払いください。お支払いは各種クレジットカード、コンビニ・ ATM がお使いいただけます。詳細は申込サイトにてご確認ください。
参加費(税込) 会員 17,000円 学生会員 2,000円 非会員一般 25,000円 非会員学生 4,000円 協賛団体会員、法人会員企業に所属する方は、会員価格で参加いただけます。法人会員企業一覧は こちら よりご確認ください。
- 会場
- 化学会館5階会議室(東京都千代田区神田駿河台1-5)
- 定員
- 50名
- 申込締切
- 当日まで(ただし定員になり次第締切)
- 申込方法
- 下記申込サイトからお申込みください。
https://ccchemistry.peatix.com/view
- 申込・問合先
- 公益社団法人日本化学会関東支部
E-mail : kantochemistry.or.jp