11月14日(土)午後に、国立科学博物館上野本館で関東支部との共催事業「楽しい化学の実験室」が開催されました。
第256回となる今回は、講師に東京学芸大附属高校の坂井英夫先生をお迎えして、「燃焼とエネルギーを化学しよう!」というタイトルで燃焼に関する様々な実験を行っていただきました。
最初の実験は、しょうゆ入れに使われる小さなプラスチック容器に水を入れて電気分解し、たまった水素と酸素の爆鳴気を火に向かって送り出して(少量なので)ポッという音を立てる実験を行いました。次に、集気びんにカセットコンロのガスを入れ、火をつけたろうそくを中に入れるとどうなるかという実験を行いました。実験前に3択で予想を聞き、実際に実験してろうそくの火が消える(代わりに集気びんのガスが口から炎を上げて燃える)ことを確認し、燃えるためには空気(酸素)が必要なことを解説されました。そしてさらに、爆発的に燃焼するにはガスと空気がよく混合されている必要があることを、空き缶の中にアルコールをスプレーして紙コップで蓋をしてから点火するとコップが吹き飛ぶという実験で確かめました。最後に、ゴム風船に酸素を入れて試験管につけ、液体窒素で試験管を冷やして液体酸素の青い液体ができることを観察した後、線香を入れて激しく燃えることを確認しました。炎が出たり大きな音がしたりと驚き楽しみながら、燃焼には酸素が必要なことなどの条件を学ぶことができました。