イベント

講演会「PFAS規制対応と代替材料開発」

日時
2025年09月12日(金)10:00~16:55
場所
オンライン開催(Zoomウェビナー)※ 見逃し配信あり
協賛
日本フッ素化学会、高分子学会、日本分析化学会、日本環境化学会、新化学技術推進協会、日本フルオロケミカルプロダクト協議会、【後援】日本農芸化学会(予定)
趣旨
PFASは過去15年以上ストックホルム条約最重要課題の一つとなっており、近年欧米を中心にPFASへの規制が急速に拡大している。規制に関して国内外で様々な議論がある中、我が国では様々な行政指導・安全管理が検討されてきており、産業界からもPFASを含まない材料開発が求められてきている。本講演会では、産官学の様々な視点からPFAS規制や今後の動向、またその対応としてPFAS代替物質開発の取り組みについて紹介する。
プログラム
  • 10:00-10:05
    開会挨拶 
  • 10:05-10:55 講演1
    『PFAS規制の最新動向と今後の見通し』
    みずほリサーチ&テクノロジーズ株式会社
    サステナビリティコンサルティング第2部 環境リスクチーム課長    後藤 嘉孝 氏
  • 日米欧の最新PFAS規制動向を解説する。特に欧州では、2024年欧州議会選挙後、PFAS規制がトーンダウンする傾向が見られ、現状に基づく合理的な着地点の模索が進んでいる。各国の規制状況を比較しつつ、今後の展開について考察する。
  • 10:55-11:45 講演2
    『パーフルオロアルキル化合物の基礎科学』
    京都大学化学研究所 環境物質化学研究系・分子環境解析化学領域
    教授 長谷川 健 氏
  • 有機化合物は炭化水素を念頭に組まれた学術で、全フッ素化によって具体的に何が影響して特異な物性が現れるのかわかりにくい。分子の基本パラメータのみで構築したSDA理論によりこの難題がようやく解け、有機化合物としての位置づけが見えてきた。
  • 11:45-13:10  休憩
  • 13:10-14:00 講演3
    『産業用先端PFAS類の分解・再資源化反応の開発』
     神奈川大学 理学部 教授 堀 久男 氏
  • 近年、PFASと呼ばれる化合物の範囲が、有害性の有無を問わず拡大している。フッ素ポリマーも含めたPFASにはカーボンニュートラルの社会の実現に不可欠なものも多数ある。ここでは我々が開発している先端PFAS類の分解・再資源化方法について紹介する。
  • 14:00-14:50 講演4
    『ペルおよびポリフルオロアルキル化合物(PFAS)の適切な管理を支える測定技術と標準化の動向』
    国立研究開発法人産業技術総合研究所 エネルギー・環境領域 環境創生研究部門
    副研究部門長(兼務)環境計測技術研究グループ 研究グループ長     谷保 佐知 氏
  • ペルおよびポリフルオロアルキル化合物(PFAS)は、その優れた物理化学的特性から多くの用途に使用されてきたが、一部は残留性や有害性が懸念されている。PFASの適切な管理には、ターゲット測定だけでは対応できず、総PFAS測定技術の重要性が増している。本講演では、現行のPFAS測定技術の概要と、今後の研究・技術開発の課題や標準化動向について紹介する。
  • 14:50-15:10  休憩
  • 15:10-16:00 講演5
    『繊維用撥水剤のPFAS対応』
    日華化学株式会社 界面科学研究所 先端技術研究部 部長
    兼 複合高分子材料研究グループ グループリーダー 吉野 豪 氏
  • 繊維用撥水剤は2010年代以降フッ素フリー化が進み、現在では撥水性能においてフッ素系と同等の水準に達しつつある。本講演では、撥水性能を向上させてきた過程を、化学構造および撥水メカニズムの観点から紹介する。
  • 16:00-16:50 講演6
    『DIC界面活性剤の機能発現のメカニズムと高性能PFASフリー界面活性剤の開発』
     DIC株式会社 ケミトロニクス事業本部 ケミトロニクス技術本部
     ケミトロニクス技術2グループ 研究主任 植野 純平 氏
  • ディスプレイ構成部材には、表面平滑性(レベリング性)が求められ、フッ素系レベリング剤が使用されている。しかし昨今、その使用にあたり環境への潜在的リスクから欧米を中心にPFAS規制の議論が進行され、代替品が強く求められている。当社は、世界的に高まるサステナブルニーズへの先行対応として、PFASフリーレベリング剤の開発に着手しており、本発表ではその取り組みを紹介する。
  • 16:50-16:55
    閉会挨拶
参加様式
オンライン参加(Zoomウェビナー)となります。
また、会期2週間程度視聴可能な見逃し配信を実施します。会期後、準備が整い次第、お申込者に URL を通知します。
参加費(税込)
開催当日までにお支払いください。お支払いは各種クレジットカード、コンビニ・ ATM がお使いいただけます。詳細は申込サイトにてご確認ください。

参加費(税込)
会員 17,000円
学生会員 2,000円
非会員一般 25,000円
非会員学生 4,000円

協賛団体会員、法人会員企業に所属する方は、会員価格で参加いただけます。法人会員企業一覧は こちら よりご確認ください。

会場
オンライン開催【 Zoomウェビナー 】
申込締切
9月12日(金)10:00まで
申込方法
下記申込サイトからお申込みください。
https://os-dx.peatix.com/view
ご参加にあたっては、「参加者ポリシー」への同意をお願いします。
申込・問合先
公益社団法人日本化学会関東支部
E-mail : chemistry.or.jp