講演会「資源循環の化学と社会」
- 日時
- 2025年08月29日(金)10:00~16:55
- 場所
- オンライン(Zoomウェビナー)※ 見逃し配信あり
- 協賛
- 高分子学会、化学工学会、触媒学会、石油学会、日本エネルギー学会、日本材料学会、日本化学工業協会、新化学技術推進協会(予定)
- 趣旨
- 地球規模の環境問題が深刻化する中で、持続可能な社会の実現に向けた取り組みが求められています。また、我が国は非資源国であり、多くのエネルギー・原材料を海外に依存しています。資源の枯渇や廃棄物の増加といった課題に対し、経済成長と環境負荷低減を両立させる「資源循環経済システム」の構築が急務です。本講演会では、法律・経済・ライフサイクルアセスメント(LCA)の観点も含め、化学資源の効率的利用や循環システムの最適化についてtransdisciplinaryな議論を行い、新たな持続可能な社会のあり方を探ります。
- プログラム
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- 10:00-10:05
開会挨拶 - 10:05-10:55 講演1
『プラスチックの資源循環と法政策』
上智大学 法学部 教授 筑紫 圭一 氏
本講演の目的は、プラスチックの資源循環に関わる国内法政策の現状と課題を明らかにすることである。当日の講演では、プラスチックの特性と環境問題を概観し、関連法政策の展開を論じた上で、残された課題と展望を述べる予定である。
- 10:55-11:45 講演2
『サーキュラーエコノミーと資源循環―経済学の視点から』
立命館大学 経済学部 教授 笹尾 俊明 氏
サーキュラーエコノミー(CE)の背景と基本的な考え方を踏まえ、その要となる資源循環について経済学の視点から掘り下げる。3R(Reduce、Reuse、Recycle)以外のアプローチにも触れ、日本でのCEの可能性について展望する。
- 11:45-13:10 休憩
- 13:10-14:00 講演3
『脱炭素技術の背後にある資源問題〜資源パラドックス問題〜』
立命館大学 工学部機械工学科 教授 山末 英嗣 氏
カーボンニュートラル社会は我々の共通のゴールであることはいうまでも無く、それに向けて様々なグリーンイノベーションが見られるようになってきた。しかし、実際の環境問題は脱炭素だけでなく、資源、反応性窒素、生物多様性損失等様々な問題が複合的に関わっている。本講演では脱炭素施策の背後にある予期せぬ資源利用、すなわち資源パラドックス問題について照会する。
- 14:00-14:50 講演4
『土壌の生物性評価に基づく持続可能な食料生産システムの研究開発』
サンリット・シードリングス株式会社 代表取締役(CEO) 石川 奏太 氏
当社は、京都大学発のスタートアップであり、生態学・微生物学・情報科学・ゲノム学と多岐にわたるコア技術を活用し、持続可能な一次産業・環境インフラ産業の実現を目指している。本講演では、農業分野にて当社が展開している、土壌微生物生態系の分析に基づいた栽培システムの評価・改善の業績等を紹介する。
- 14:50-15:10 休憩
- 15:10-16:00 講演5
『再生可能な芳香族系高分子材料としてのリグニンの可能性』
国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所 上席研究員
リグニンネットワーク代表 山田 竜彦 氏
再生可能資源への転換が求められる中「リグニン」と総称される植物細胞壁の成分に注目が集まっている。ここでは、リグニン系素材の特徴や、演者の開発した新素材「改質リグニン」の材料展開などについて紹介する。 - 16:00-16:50 講演6
『カネカ生分解性バイオポリマーGreen Planet®の開発と炭素資源循環に関する取り組み』
株式会社カネカ Global Open Innovation企画部 福田 竜司 氏
カネカ生分解性バイオポリマー Green Planetは植物油を原料として微生物が産生するバイオマス由来のポリマーである。土中、海水中、嫌気環境などの環境下で生分解性を示す。Green Planetの特徴とGreen Planetを利用した炭素資源循環の取り組みを紹介する。
- 16:50-16:55
閉会挨拶
- 10:00-10:05
- 参加様式
- オンライン参加(Zoomウェビナー)となります。
- 参加費(税込)
- 開催当日までにお支払いください。お支払いは各種クレジットカード、コンビニ・ ATM がお使いいただけます。詳細は申込サイトにてご確認ください。
参加費(税込) 会員 17,000円 学生会員 2,000円 非会員一般 25,000円 非会員学生 4,000円 協賛団体会員、法人会員企業に所属する方は、会員価格で参加いただけます。法人会員企業一覧は こちら よりご確認ください。
- 会場
- オンライン開催【 Zoomウェビナー 】
- 申込締切
- 8月29日(金)10:00まで
- 申込方法
- 下記申込サイトからお申込みください。
https://os-dx.peatix.com/view
ご参加にあたっては、「参加者ポリシー」への同意をお願いします。
- 申込・問合先
- 公益社団法人日本化学会関東支部
E-mail : kantochemistry.or.jp