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講演会「有機合成とDX -基礎/探索から製造プロセスまで-」

日時
2024年09月06 日(金)10:00~16:45
場所
オンライン開催(Zoomウェビナー)※ 参加者を対象に会期後 2週間程度 視聴可能な見逃し配信を実施
協賛
有機合成化学協会,日本薬学会,日本コンピューター化学会,新化学技術推進協会
趣旨
ITやAIといったデジタル技術の進歩により,これらを駆使して変革を行う,いわゆるDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進が叫ばれている。ビジネスシーンでは単なる効率化にとどまらず,時代遅れのシステムからの脱却や旧態依然な企業体質の変革など,組織やビジネスモデル自体にイノベーションを起こすことが望まれている。

有機合成の進歩は,医農薬や機能性材料などを生み出し,人類の生活向上に貢献してきた。しかしその研究の過程は,有機合成化学特有の数多くのファクターや単位操作の組み合わせから,経験と勘といった属人的な要素が多く非効率的であったと言わざるをえない。本講演会では,このような有機合成の課題に対して,デジタル技術をどのように活用できるかを示すDX事例を紹介する。

プログラム
  • 各講演50分(説明40分、質疑10分)
  • 10:00-10:05
    開会挨拶 (日本曹達株式会社 大岡 浩仁)
  • 10:05-10:55 講演1
    『計算科学主導による反応開発』
    北海道大学 化学反応創成研究拠点 特任准教授
    林 裕樹 氏
    計算科学や情報科学の活用による反応開発の効率化は,近年の有機合成化学分野のホットトピックのひとつである。本講演では,私たちの研究グループが推進してきた計算科学主導による化学反応の開発プロセスについて紹介する。
  • 10:55-11:45 講演2
    『化学者の知識とデジタルの融合による逆合成解析の進歩』
    メルク株式会社  ライフサイエンス コマーシャルマーケティングマネージャー
    小松 寛 氏
    〔!〕講演者が変わりました
    [旧情報]メルク株式会社 サイエンス&ラボソリューションズ事業本部 コマーシャルマーケティング部 ケミストリープロダクトマーケティング
    渡邉 彩子 氏
    昨今,DX化が様々な業界で注目を集めている。化学分野でもデジタル導入により有機合成や創薬プロセスの効率化が期待されている。本講演ではシグマアルドリッチの逆合成解析ソフトウェアSYNTHIA™について,開発の歴史から今後期待されることまで説明する。
  • 11:45-13:10 休憩
  • 13:10-14:00 講演3
    『機械学習はフロー反応プロセスの条件探索に真の革新をもたらすか?』
    名古屋大学大学院 創薬科学研究科 教授
    布施 新一郎 氏
    フロー反応は自動化が容易で,検討変数が多いために機械学習との親和性が高いとされる。一方,機械学習の利用により,コスト,時間,労力の削減以上の真の革新を起こすことは可能だろうか?本講演ではこの点について論じたい。
  • 14:00-14:50 講演4
    『化学プラントにおけるAIによる省エネルギーオペレーション』
    横河デジタル株式会社 Enterprise AI 推進室 室長
    小渕 恵一郎 氏
    近年,カーボンマネージメントの必要性が高まるとともに,今まで以上に省エネルギーの要求が高まっている。省エネルギーを実現するオペレーションは今までにない難しさを伴うケースがある。この講演では,このような課題をAI技術を使って解決した事例を中心にお話しする。
  • 14:50-15:00 休憩
  • 15:00-15:50 講演5
    『三井化学の研究開発におけるDXと三井化学・京大デジタルケミカルラボ』
    三井化学株式会社 研究開発本部 研究開発企画管理部 グループリーダー
    内藤 清嗣 氏
    三井化学株式会社 研究開発本部 生産技術研究所 先端解析グループ グループリーダー
    岩壁 幸市 氏
    三井化学の研究開発におけるデジタルトランスフォーメーション (DX) について紹介する。特に,2023年度から活動を開始した三井化学・京大デジタルケミカルラボの設置目的や活動内容について紹介する。
  • 15:50-16:40 講演6
    『デジタル有機合成から有機合成DXへ』
    分子科学研究所 生命・錯体分子科学研究領域 総合研究大学院大学 准教授
    椴山 儀恵 氏
    情報科学技術が著しく進歩し,日々,AI技術に関するニュースが届けられている。AI技術は,有機合成化学に何をもたらすのだろう。よりよいものづくりに向けて,私たち有機合成化学者は,今,何をすべきなのだろう。私たちの最近の成果を紹介しながら,有機合成化学のパラダイムシフトを考えてみたい。
  • 16:40~16:45
    閉会挨拶 (慶應義塾大学大学院薬学研究科 教授 宮本 和範)
申し込み
開催当日までにお支払いください。お支払いは各種クレジットカード、コンビニ・ ATM がお使いいただけます。詳細は申込サイトにてご確認ください。

参加費(税込)
会員 17,000円
学生会員 2,000円
非会員一般 25,000円
非会員学生 4,000円

協賛団体会員、法人会員企業に所属する方は、会員価格で参加いただけます。法人会員企業一覧は こちら よりご確認ください。

会場
オンライン(Zoomウェビナー)での開催です。現地開催はありません。
※ 参加者を対象に会期後 2週間程度 視聴可能な見逃し配信を実施します。会期後,準備が整い次第,お申込者に URL を通知します。
申込締切
9月6日 10:00
申込方法
下記申込サイトからお申込みください。
https://os-dx.peatix.com/view
ご参加にあたっては、「参加者ポリシー」への同意をお願いします。
申込・問合先
公益社団法人日本化学会関東支部
E-mail : chemistry.or.jp