プログラム 1. 廃止措置-全体戦略と化学の貢献- 10:00-11:00 原子力損害賠償・廃炉等支援機構 執行役員 沼田 守 氏 東京電力福島第一原子力発電所の廃止措置に関する全体計画及び現在の取組み状況を概説するとともに、化学が大きく貢献しているトピックスを取り上げ、紹介する。 2. 除染から中間貯蔵へ ~技術的課題と展望~11:00-12:00 国立研究開発法人国立環境研究所 資源循環・廃棄物研究センター センター長 大迫 政浩 氏 原発事故後4年半が経過し、福島県の環境回復に向けた取り組みが継続されている。本講演では、貯蔵技術の詳細設計や県外最終処分に向けた減容化技術の研究開発に係る技術的課題を紹介し、特に化学アプローチが貢献できる可能性と展望について述べる。 12:00-13:00 (昼食休憩)
3. 福島第一原発内の汚染水処理のための放射性物質除去用吸着繊維の開発~投入・回収・保管に適した吸着繊維の放射線グラフト重合法による製造~ 13:00-14:00 千葉大学大学院工学研究科 教授 斎藤 恭一 氏 福島第一原発内の汚染水から放射性セシウムやストロンチウムを除去するためには、「投入、回収、保管」といった一連の作業がしやすい吸着材が必要である。そこで、ナイロン繊維を出発材料にして放射線グラフト重合法を適用し、不溶性フェロシアン化コバルトやチタン酸ナトリウムを繊維表面に但持した。
4. 放射光等および第一原理計算を用いる粘土鉱物へのCs吸着機構解明~福島土壌のCs保持特性から考える安心と多量の土壌廃棄物の処理をどうするか?~ 14:00-15:00 国立研究開発法人日本原子力研究開発機構 量子ビーム応用研究センター 放射光エネルギー材料研究ディビジョン ディビジョン長 矢板 毅 氏 福島土壌に多く存在する層状粘土鉱物は、放射性セシウムを安定に捕捉する天然の吸着材として機能している。本発表では、放射光X線分析などにより明らかにされたCs吸着メカニズムの最新の結果について紹介する。
15:00-15:20 (休憩) 5. 大気中を輸送される放射性物質のphysico-chemicalな特性と地表への沈着15:20-16:20 国立研究開発法人産業技術総合研究所 環境管理研究部門 大気環境動態評価研究グループ 上級主任研究員 兼保 直樹 氏 大気中に放出された放射性物質により各地に高汚染地帯が形成され、これを再現するための数値モデル計算も多く行われてきた。放射性物質大気中から地表面に輸送され沈着する際、その物理化学特性は大きな影響を及ぼす。本講演では、その研究例を紹介する。
6. 植物RIイメージング技術による農業生産物の汚染リスク低減に向けたアプローチ 16:20-17:20 国立研究開発法人日本原子力研究開発機構 量子ビーム応用研究センター バイオ・医療応用研究ディビジョン植物 RIイメージング研究グループ リーダー 藤巻 秀 氏 我々は、植物に投与したラジオアイソトープの動きを画像化・解析する技術により、放射性セシウムが作物の根から吸収され、実などの利用部位に移行する過程を解明した上で、それを人間が制御する方法を探求しようとしている。
17:20-17:50 名刺交換
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