講演会「『熱マネージメント』に関わる化学技術」

　我が国の一次エネルギーの約６割は有効利用されておらず、主に低～中温の「熱エネルギー」として放出されています。省エネ機運が高まる中、この「熱」を制御、活用する為の技術開発が求められ、関連市場の拡大が期待されています。今回の講演会では「国プロジェクト」および「自動車」という切り口で本領域を俯瞰し、また、キー技術である「伝熱」「断熱」「蓄熱」「熱電」 に関し各論で説明します。講演会を通じて本領域の動向を広く理解し、各機関の化学/材料技術と本領域のマッチングを考察する際の一助になる事を期待しています。

日本化学会関東支部では、地球温暖化、化石燃料枯渇など地球規模で進展する問題の解決に向けて近年開発が進んでいる次世代自動車用などの動力源･電源としての燃料電池、水素源、蓄電池の材料に焦点を当て「次世代エネルギー材料開発の現状と課題」と題した講演会の開催を企画いたしました。今回の講演会では、これらの材料を最先端で研究されている研究者の方々に、それぞれの立場から最新の研究成果を紹介いただき広く研究開発の現状を理解するとともに、将来動向･課題について言及いただくことにより今後の展開を占うことを目的としています。

是非、奮ってご参加ください。

アメリカ発の「シェールガス革命」の影響が、徐々に世界経済や国際情勢に滲み出てきています。このシェールガスなどの「非在来型資源」の開発が可能になったことで、天然ガスや石油の可採年数が大幅に増加する反面、日本の化学産業は変化への対応を迫られている面もあります。シェールガスの影響及びそれに起因する変化に対応する化学技術について、解説していただきます。