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関東支部活動報告 >> 記事詳細

2015/10/23

10/10 化学実験講座(第190回)を開催しました。

| by 関東支部事務局2

10月10日(土)午後に、国立科学博物館上野本館で関東支部と東京都理化教育研究会との共催事業「化学実験講座」が開催されました。

第190回となる今回は、講師に東京理科大学理学部の井上正之先生をお迎えして、「フェノールからサリチル酸を合成する」というタイトルで行われました。先生の研究室で開発された高校化学用の実験教材で、合成から検出までを1時間半の時間内で体験しました。

 サリチル酸はサリチル酸メチル(湿布薬)やアセチルサリチル酸(解熱・鎮痛剤)などの医薬品の合成に用いられる汎用性の高い物質で、高校化学でも取り上げられます。 サリチル酸の工業的合成にはコルベ・シュミット反応を用いるのが一般的ですが、高温・高圧条件下で行うため、実験教材化は困難です。井上先生の研究室では、セライトに担持したナトリウムメトキシドを用いることにより、常圧で迅速かつ安全に合成する方法を開発しました。

 実験では、まず、二口ナス型フラスコ中で、セライト担持ナトリウムメトキシドとフェノールを反応させ、ナトリウムフェノキシドを調製しました。それに風船に入れた二酸化炭素を150℃で10分間反応させるとサリチル酸が合成されます。生成したサリチル酸は、昇華法できれいな針状結晶として取り出され、薄層クロマトグラフィー(TLC)と塩化鉄水溶液で検出しました。セライトは炭酸ナトリウムとともに焼成された珪藻土で、濾過などでよく用いられます。これを用いることで、常圧で短時間に、しかも安全に合成できるようになりました。

 講座では、先生・お手伝いの大学院生の紹介のあと、すぐに実験を開始し、研究室の大学院生の皆さんの指導の下、てきぱきと実験が進められ、実験の待ち時間に、解説シートを利用して実験内容の解説がされました。実験はよく組み立てられており、1時間半の講習時間の中で、検出まで行われました。忙しくはありましたが、たいへん密度の高い実験体験ができ、また、きれいな針状結晶が得られたことにより、参加者はたいへん満足されていたようです。また、担当された学生さんは、この講座での実施をもとにして、さらに実験教材としてブラッシュアップされるそうです。

開催案内:http://kanto.csj.jp/index.php?key=muir4ehlp-191#_191



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