• S
  • M
  • L
⇐ 文字のサイズ変更
 
 
 
関東支部活動報告 >> 記事詳細

2016/12/14

12/10 化学実験講座(第196回)を開催しました

| by 関東支部事務局2
12月10日(土)午後に、国立科学博物館上野本館で関東支部と東京都理化教育研究会との共催事業「化学実験講座」が開催されました。
第196回となる今回は、講師に東京理科大学大学院の井上正之先生をお迎えし、「光ラジカル開始剤を用いたクメン法の実験」というタイトルで行われました。クメン法は高校化学で重要な項目ですが、実際に高校の現場で実験をすることは少ないと思われます。ここでは、高校でも実施可能な方法として井上先生の研究室で開発している光化学反応によるクメン法の実験を行いました。
実験は非常にしっかりとした化学実験で、密に実施しても約1時間かかることから、簡単な説明の後、各実験台に貼り付いた学生さんの指導のもとすぐに実験にとりかかりました。クメンの光酸化を迅速に行うために光ラジカル開始剤とラジカルキャリアーを添加し,アセトニトリルの存在下で風船に入れた酸素を穏やかに流しながらブラックライト(波長370 nm)の近紫外光を20分間照射して酸素酸化します。反応後、クメンヒドロペルオキシドができていることをヨウ化カリウム水溶液とデンプン水溶液による呈色反応で確かめました。次に,生成したクメンヒドロペルオキシドを、固体酸を用いて転位反応によりフェノールへ誘導します。このとき副生成物としてアセトンができていることを、2,4-ジニトロフェニルヒドラジンによる呈色反応で確認しました。転位反応に希硫酸を用いるとこの検出はできず、固体酸を用いる利点のひとつです。転位反応でフェノールが生成していることは、塩化鉄(Ⅲ)水溶液との反応、および臭素水との反応で確認しました。
 参加された先生方の手際が良くほぼ予定通りの1時間で実験は終了し、さらに井上先生の研究室で考案された実験上のさまざまな工夫なども伺え、充実した実験講座になりました。また、参加された先生方からは、実際に学校現場で利用する場合の検討課題、改良点などのアドバイスもあり、本教材のブラッシュアップにつながると期待されます。


15:57 | 化学教育・普及
少年少女のための工場見学会2017
 
講演会「カーボンニュートラル  ~化学が創る持続可能な社会~」
 
講演会「マテリアルズ・インフォマティクスとAIを用いたものづくり」
 
1日体験化学教室
 
CSJ Festa
 
下の地図をクリックすると,
各地区の活動ページに移動します
関東支部新潟地区栃木地区群馬地区茨城地区埼玉地区東京地区山梨地区神奈川地区千葉地区