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2016/07/21

7/9 化学実験講座(第194回)を開催しました

| by 関東支部事務局2
7月9日(土)午後に、国立科学博物館上野本館で関東支部と東京都理化教育研究会との共催事業「化学実験講座」が開催されました。
第194回となる今回は、講師に横浜国立大学の小林憲正先生をお迎えして、「宇宙塵(うちゅうじん)を観察しよう」というタイトルで行われました。3月に高校生向けに行っていただいた講座を主に教員向けに再度行っていただきました。
宇宙塵とは何か、隕石との違い、年間1万トンと言われる降下量などについて解説があった後、実物の宇宙塵を生物顕微鏡および実体顕微鏡で観察しました。観察に使った宇宙塵は南極の雪・氷を融かし、ろ過して集められたものです。理化学研究所の研究グループが過去に集めて国立科学博物館で保管しているものに加えて、九州大学の野口高明教授から研究に使われている宇宙塵2粒を引き続きお借りしました。これは2010年に南極のドームふじ基地から持ち帰られた雪から採集されたものです。博物館が保管しているものは比較的大きな磁性のある球体ですが、こちらの宇宙塵は100μm程度以下の不定形の粒子で、最新の研究機器で分析されているものです。また、横浜国立大学のキャンパスでスライドグラスに新たに捕獲した塵も一緒に観察して、宇宙塵があるかどうか探してみました。
最後に現在、国際宇宙ステーションで実験が行われている「たんぽぽ計画」の解説がありました。これはステーションの日本の実験室「きぼう」の暴露部で地球に落下する前の宇宙塵を捕集しようという研究で、小林先生が主導されているものです。昨年4月に実験装置が打ち上げられ、1年ずつサンプルを回収して3年間継続する計画です。最初のサンプルは既にステーション内に回収されており、地上へ運ぶ機会を待っているとのことです。宇宙塵を捕まえるためのエアロジェルの実物もお持ちいただき、触ってみることができました(写真は小林先生がエアロジェルを持ち上げているところ)。宇宙塵には有機化合物を含むものがあり、生命が誕生する前の地球に大量の有機物(現在の全有機炭素の約10%に相当する量)が宇宙から降ってきたと推定されており、生命の起源を探る上で重要な情報が得られると期待されています。
講座の終わりには参加者の皆さんからたくさんのご質問があり、関心の高さに驚きました。それぞれのご質問に丁寧にお答えいただきました。

開催案内:http://kanto.csj.jp/index.php?key=muaxmm9q6-630#_630







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